- Graphic
- Poster
STORY
このたび、日本女子大学の心理学科さまより、学科紹介用ポスターの制作をご依頼いただきました。
約3年前に、学科紹介のリーフレット制作をご依頼いただいた際、表紙に「ムンカー錯視」という目の錯覚を利用した不思議な絵柄をあしらったのですが、その絵柄をモチーフにしてポスターを制作することになりました。
花のパターンを使った錯視を一つの作品のように上品に見せたいとご要望いただきましたので、1枚の絵画のような見せ方で、かつ「何の絵だろう」と近くに寄ってみたくなるような"不思議さ"も醸し出すようなデザインにしてみました。
不思議な絵柄の正体は「ムンカー錯視」
「錯視」とは、実際とは違って見えてしまう「目の錯覚」のこと。
「ムンカー錯視」と呼ばれる不思議な現象もこの一種で、周囲の色に影響されて、本来とは違う色に見えてしまうというもの。
まわりの色と同じ色に誘導される「同化現象」や、まわりの色と反対の色に誘導される「対比現象」によって、本来の色とは「違って見える」錯視が起きると考えられています。
私たちは、そのままの色を見ているのではなく、実は「脳が解釈した結果」を見ているのだと言えます。
ポスターの役割
リーフレットを制作したときは、ムンカー錯視についての解説も載せていましたが、ポスターの場合は、まず興味関心を集めるという役割が求められます。
そこで、文章で多くは語らず、パッと見ただけで「なんか不思議な気がする」と思ってもらえるよう、図柄をあえてずらしたり、はみ出したりして作ってみました。
そして近寄ってみるとQRコードが貼ってあることに気づき、ポスターに興味を持つ→QRコードでサイトに誘導という、他の媒体への動線も狙ってみました。
実物はA1サイズの大きなポスターなので、めいっぱい近寄って色を確かめることができますよ!
解説動画はこちら!
この不思議な現象の解説動画をご用意いただきましたので、よろしければこちらもご覧ください。→「ムンカー錯視リーフレットとパネルの種明かし」
VOICE
素敵なデザインをありがとうございます。
流れるようなお花がいろいろな種明かしになっていて、上品でおしゃれなパネルですね。
(日本女子大学心理学科 さま より)