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STORY
約1年前、日本女子大学の心理学科さまより、学科紹介のリーフレット制作をご依頼いただきました。
その際、ご提案した案が2つとも採用になり、それぞれを隔年で使い分けていただけることになりました。
このほど、その2案目が晴れて印刷物になりましたので、ご紹介いたします。
不思議な絵柄の正体は「ムンカー錯視」
リーフレットの表紙には不思議な絵柄があしらわれています。
これは、「ムンカー錯視」という目の錯覚を利用した錯視図形です。
周囲の色の影響により、わたしたちの脳(視覚)がだまされて、本来とは違う色に見えてしまうという不思議な現象を図案化しています。
具体的には↓こんな感じです。レースの色にご注目。左右でレースの色が違って見えませんか?
でも実際は、↓同じ色なのです。
上下に重ねる背景色と縞色の組み合わせを変えるだけで、こんなにも違って見えてしまうのです。不思議ですね。
可愛いムンカー錯視、という難題
このリーフレットは主に、オープンキャンパスに来てくれた高校生に配ることを目的としてます。
表紙を見た高校生に「不思議だな、面白いな」と思ってもらい、「こういう疑問を解決するのも研究分野の一つですよ」と知って興味を持ってもらうため、どんな図案が良いか試行錯誤を重ねました。
錯視図形って、ちょっと気持ち悪い(長くみていられない)ものが多いのですが、そうではなく、むしろずっと見ていたくなるような可愛くて綺麗な感じの図形でなくてはなりません。
その結果、ひとつは「花柄」、もうひとつは「レース柄」に決まり、本年度はレース柄がお披露目となりました。

印刷物となり、完成品を手に取ると感慨もひとしお。
自分の脳(視覚)が騙される不思議な感覚がたまりませんね(笑)